☆数字で見るホロコースト☆
○数字で見るホロコーストの原作はいさんです。

 ホロコースト論議というと右翼と左翼がさっぱり理解できないような小難しい話をしているのが常であるが、簡単に考察してみようというのが本文の趣旨である。

極めて基本的なところから書くと、ホロコーストというのは第二次世界大戦中にナチスによって、アウシュツヴィッツという絶滅収容所でユダヤ人が150万人殺されたというお話である。死者の数に関しては諸説あるが桁でずれない限りたいした問題では無いので150万という説を採用する。

 さて、ここで根本的な疑問を投げかけてみよう。
「アウシュツヴィッツは必要だったのか?」
 私がヒトラーでユダヤ人を絶滅させる気ならアウシュツヴィッツなど作らない。「ユダヤ人を見つけ次第射殺せよ」それで済むし、そちらの方が効率的である。わざわざ数百キロ運んで殺すよりその場で殺して処理した方が効率が良い。当たり前の話である。
別にアウシュツヴィッツがあってもいいじゃないか。と思う人は当然いるだろうが、数字を見ると随所にかなり無理がかかっているのである。そんな無理をするぐらいなら射殺して済ますよ…と私なら思うのである。どのあたりが無理かはこれから説明する。

 さて、まずは150万人の死者。というところに注目していただきたい。アウシュツヴィッツが稼動していたのは大雑把な数字で約1000日。一日あたり1500人を殺せば良い計算になる。問題は一日1500人死んでいるということは一日1500人運ばなくてはならないということである。ヨーロッパ各地から送られてくるのだからとんでもない資源をユダヤ人のために使うことになる。前線でガソリンがないという理由で戦車を遺棄したドイツがユダヤ人のために景気良く石炭(当時の輸送手段は基本的に蒸気機関車、つまり石炭で動いている。車両で輸送ならガソリンも)を大量に消費していた事になる。

 では1500人を殺すというところはどうだろうか?アウシュツヴィッツの場合毒ガスで殺して、その後死体を焼却するということになっているのでやたら面倒な事になっている。

 ホロコースト肯定論者の説だとビルケナウ(アウシュツヴィッツにある収容所の一つである)にある約200平方メートルの部屋(大きい方は300平方メートル以上あるらしい)で2000人をいっぺんに殺したという事なのだがこれも相当無理がある数字ではある。1平方メートルあたり10人詰め込んだ計算になるからだ。1平方メートルというのは大き目のエレベーターの大きさだからエレベーターに10人入ったのを想像してもらえばよい。それを2000人分。無理があると書いた意味がわかっていただけるであろう。余談だがガス室をシャワールームと言ったそうであるが、そんなぎゅうぎゅうに詰め込まれてシャワーもないと思うのだが…
 そして殺した後が大問題である。ガス室と焼却場はそんなに離れてはいないはずだが、死体を焼却場まで運ばなければならない。8時間ぶっ続けで労働したと仮定して480分。約15秒に一人である。16時間に労働時間を延ばしたって30秒に一人でしかないのだから極めて困難だと言えるだろう。人海戦術が使えればまだしも室内でしかも広くは無いドアがあるという条件では人海戦術は無理があろう。
 この話さらに続きがある。2000人ぐらい簡単に運べね?とか思ったあなたは甘い。2000人の重量を計算してみよう。1人平均40kgとして80000kgつまり80tである。ちなみにセメント袋の重量が20kgだそうなので女性でセメント袋2つ男性なら3つ分の荷物を運ばなければならないのである。そんな重量のものを16時間ぶっ続けという条件で30秒に一人。SSの皆様方の労働条件は昨今のサラリーマンなど比較にならないほど過酷であったと言えよう。
 そして焼却する際にもやはり問題が。先ほどの計算通り16時間稼動で30秒で一人焼き上げなければならないのである。ホロコースト肯定論者の説だと10分で一人焼き上げることができ、24時間フル可動が基本。という極めて高性能な焼却炉を使っていたらしいが、(ちなみに現代の火葬所だって10分では焼きあがらない)そういうものでも持ち出さない限りホロコーストが成立しないという事である。それにしたって最低20基、故障や余裕(一日に殺す人間が一定であるはずもないので多い日のために余裕が必要であろう)など考えれば30基〜40基は必要である。しかもその3・40基の焼却炉の中をセメント袋2・3個相当の重量の死体を持って走らなきゃいけないのである(のんきに歩いていては30秒で渡せない。というか走っても無理そうだが)SSのお仕事は本当に地獄であった事であろう。
まあ、他で述べられている1時間に一人焼却できる3室焼却炉…ではお話にもならないのは数字を出さなくても理解していただけるだろう。

 そして次は資源のお話に。一人焼却するのに20kgの石炭が必要というデータが転がってたので便宜上それを採用する。これも桁でずれない限り影響がないので大雑把な数字でも良しとした。2000人を焼却するのだから2000×20kgで40t毎日休まずに焼いているという計算だから一月に1200tである。
 まあ一日40t使うのであるから最低でも2・300tぐらいは石炭を貯蔵できなくては差し障りが生ずるだろうが、そんな大規模な石炭貯蔵庫なんてアウシュツヴィッツにあったという話を聞いた事がないのだが。
 もちろん石炭貯蔵庫から石炭を焼却炉に叩き込むのはSSのお仕事であろう。アウシュツヴィッツはSSにとっても地獄であったとしか思えない。

 後半何故かSS哀歌になってしまったような気もするが、数字だけでホロコーストを追ってみた。私はホロコーストを肯定も否定もしないので(わからないというのが私のスタンス)ホロコーストをどう考えるかは読者諸氏の判断に委ねるものである。

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