☆冥王星の歴史☆
【なぜ惑星から降格されたのか?】
ネタをネタと見抜けぬ方はお帰り下さい。このページの内容に関して謝罪や賠償を要求されてもいっさい応じません。
そんなことをしたらネタにするのでよろしく(笑)


 「はぁい〜今回は私が冥王星の歴史を紹介するわ〜」

 「なぜ急に・・・」

 「ん?面白そうだったから」

 「そんなんでいいのかよ」

 「いいのよ〜意外となぜ冥王星が惑星から降格されたのか?を知らない人が多いみたいだからね」

 「それは惑星の定義が確定されたからだろ?」

 「惑星の定義が確定されたのはきっかけにしかすぎないの。

 むしろ冥王星が惑星の定義から外れていたからこそ、惑星の定義を決めようという話になったのよ。

   冥王星が惑星と呼べない天体であることはかなり以前から分かっていたことなのよ〜」

 「考古学者のくせになんでそんなこと詳しいんだ?」

 「この程度はトリビアよ。まあ詳しいところはアンチョコ貰ったから楽勝よ」

 (アンチョコって死語じゃないか?)

 「まず『なぜ惑星から降格されたのか?』を説明するにはどうやって冥王星が発見されたかを知る必要があるわね」

 「どうやってもなにも望遠鏡か何かで探して見つけるしかないだろ?」

 「基本的にはそうやって見つけてきたんだけど、海王星を見つけるときには天体力学の支援があったわ」

 「天体力学?」

 「ニュートンの運動の法則や万有引力の法則に基づいて天体の運動と力学を研究する学問のことね

 惑星はぼけーっと回っているように見えてお互いに干渉しあい微妙なバランスの上に回っているわ。

 天王星の軌道を計算すると何らかの影響がある天体の存在があることを予想されたの」

 「その計算の先にあったのが海王星だったわけか」

 「そういうこと〜そうやって見つけた海王星と天王星の軌道を計算すると・・・

 海王星の先にもう一個でかい天体、惑星Xがあると予想されたわけ」

 「それが冥王星ということか」

 「現在は海王星の質量だけで軌道のズレを説明できることが分かってるんだけど、1800年代にそんなことわからないからね〜

 惑星Xの探索は続けられたわ。この頃には巨大望遠鏡などの観測技術の発展もあって、ケレスやパラスなどの天体がゴロゴロ見つかったの。

 これらの天体も最初惑星と呼んでたんだけど、惑星と呼ぶには余りにも小さくて軽いから小惑星と呼ばれることになるの。

 そんな小惑星は見つかっていたんだけど、惑星Xはずっと見つからなかった。

 そんな惑星X発見に執念を燃やしたのがローウェル天文台のパーシバル・ローウェル

 

 

 「彼は『火星人がいる』と言った人でもおなじみね」

 「か、火星人?

 「と夢が見られた時代のお話ね。

 結局、彼は冥王星を見つける前に亡くなっちゃったんだけど、その意志を継いだクライド・トンボー

 「トンボ?魔女の宅急便か?」

 「そのトンボとは関係ないみたいよ」

 「彼はローウェルの推察を元に地道に探索を重ね

 1930年2月18日に冥王星を発見することとなったわ」

 「1930年・・・意外と最近なんだな」

 「そうね〜見つけてからまだ100年も立ってない天体よ

 見つけた時にはローウェルの予想とそう離れてなかったの

 でも地球の6倍ほどの質量があると見積もっていたんだけど、どう見てもそれほど大きくはなかった。

 結局、冥王星は地球ほどの大きさの天体だろうというイメージに落ち着いたんだけど・・・

 しかし1978年アメリカ天文学者・クリスティが冥王星に衛星カロンを発見したことにより事態は一変するわ」

 「それがどうしたんだ?衛星があってもいいじゃないか」

 「衛星を観測することでより正確な質量を計算できるのよ。

 そうして割り出された冥王星の質量は地球の1/500。これだと一番小さい惑星と呼ばれてる水星よりは遙かに小さい。衛星である月より小さいことになるわ」

 「どういうことだ?」

 「簡単に言うと1個だと思っていた天体が実は2つだったので間違えたってことね

 しかも衛星カロンは冥王星より一回り小さい程度、大きさや重さが近い天体が衛星の惑星は珍しくって

 二重惑星なんて呼ばれることもある奇妙な天体だということが分かったわ

 こうなると冥王星は惑星としての特徴より彗星としての特徴を多く持っていることがわかってくるわ」

 「彗星ってほうき星と呼ばれるあれか?」

 「そそ、ハレー彗星なんかは有名よね」

 

 

 「冥王星に尾は無いじゃないか?」

 「太陽から遠いからはっきり見えないだけで尾がなびいているのよ。

 だから太陽の近くにおけば彗星と同じように大きな尾がのびるでしょうね。

 こうして調査が進めば進むほど冥王星は惑星とは呼べない惑星となったわ〜」

 「なんでとっとと惑星から外さなかったんだ?」

 「一応、この時点で見つかっていた小惑星よりは十分大きかったし、太陽系の一番端だったから『まあいいか( ´ー`)フゥー...』と・・・」

 「そんなんでいいのかよ」

 「ここで外してしまえば国際天文学連合が惑星の定義を決めるなんて騒動にならなかったかもね。

 結局先延ばしにした結果、冥王星が惑星と呼べないような奇妙な天体であると分かっていながら

 ほとんどの人が冥王星を惑星の一つと勉強していたということになるわ」

 「なんでまた急に冥王星を外そうなんて話になったんだ?」

 「マスコミなんかはいかにも急に外したように報道してるけど、外すべきだと言う意見は以前からあったわ。

 この議論を加熱させたのが1992年に発見された1992QB1通称キューブワンと呼ばれる天体を発見されたことに始まるわ」

 

 

 「キューブワンは冥王星の少し外を回っていて、推定直径は200kmと冥王星よりは小さい天体だったけど小惑星としてはベスト5に入るほど大きかったの。

 当時の常識では考えられない超遠方の小惑星の発見は、理論的に存在が予想されていたエッジワース・カイパーベルト天体の実在性が証明されることとなったの」

 「エッジワース・カイパーベルト天体?」

 「海王星の外側にある天体の総称ね。

 『海王星の外側にでかい小惑星がゴロゴロあるんじゃないか?』と言われていたんだけどそれが証明されたということ〜

 実際このあと海王星の外側から次々とでかい小惑星が見つかったわ。

 こうなってくると冥王星はエッジワース・カイパーベルト天体ひとつにしか過ぎない。

 ちょうど小惑星の数が10000個に迫っていたから、『冥王星を小惑星番号10000番にして降格させればいいんじゃねぇ?』なんて提案もされたわ」

 「なんじゃそりゃ?」

 「冥王星を惑星というのはもう無理があることは天文学者の多くが認めるところになってたから

 理由なんてどうでもよかったのよ。きっかけが欲しかっただけ。

 でもこの提案は『歴史的な重みを考慮して外さない』と国際天文学連合が明言したことで採用されなかったわ」

 「なんだその理由は?」

 「学問的、技術的立場を別にすれば今更変えなくてもヽ(゚д゚)ノ ええじゃないかってことね」

 「いいのか?」

 「問題を先延ばしにしただけだったんだけどね。

 だけど2003年、ついに冥王星の大きさを越える天体2003UB_313エリスが発見されることとなるわ

 

 

 「冥王星を惑星とするなら、その天体も惑星とされなければおかしいと言うことか」

 「そういうこと〜まあ、天文学者たちにとってはいずれ見つかるであろうものが見つかった程度のものだったんだけどマスコミは『惑星の発見(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ』と騒ぎ立てたの」

 「またマスコミか」

 「ネタになればよかった反省はしないマスコミはともかく、

 他にも大きな天体があるのに冥王星より大きいからと言う理由でエリスを惑星とするのはおかしい。

 かといって冥王星が惑星でエリスが小惑星とするのもおかしい。

 この状況に『さすがにいい加減まずくねぇ?('A`)』と言うことになって

 国際天文学連合が定義を決めようと言うことになったの。

 そして最初に提案されたのが太陽系惑星12個案

 「なんだそれは」

 「そのままよ〜冥王星の他に衛星カロン、最初に見つかった小惑星ケレス、そして新しく見つかったエリスを惑星にして12個にしようという案」

 「それでいいじゃないか」

 「よくなかったのよ。エッジワース・カイパーベルトには冥王星クラスの天体がゴロゴロあるわ。

 この調子で増やしていけば惑星どんどん増えていくことになるの。

 それにこの定義だと他の衛星や小惑星も惑星と言ってもいいような定義でよけい混乱する。

 はっきり言って素人目に見ても『これはないだろう('A`)』と思える定義案だったわけ。

 そもそもこの案は冥王星を惑星として残すためにひねり出した案だったのよ」

 「なんでそこまでして冥王星を惑星に残したかったんだ?」

 「発見者がアメリカ人だったから」

 「は?

 「だから冥王星を発見者した人がアメリカ人だったからよ」

 「冗談は顔だけにしろよ」

 「冗談じゃないわよ。冥王星はアメリカ人が見つけた唯一の惑星だったの。

 発見当初からアメリカ人の誇りであり、アメリカンドリームの象徴のように語られてきたわ。

 アメリカの博物館で冥王星を惑星から外して展示していたら全米から非難を浴びたという話もあるくらいよ」

 

 

 「アメリカ人の多くが冥王星に特別な愛着を持っているのよ〜」

 「アメリカ人のわがままってことか?」

 「あとは金の問題ね」

 「金?」

 「『惑星の探索のために予算をくれ』と『小惑星の探索のために予算をくれ』だったらどっちに金払う?

 「なるほどそういうことか」

 「そういう意味だと今後も惑星が見つかる方が都合がよかったわけ」

 「大人の事情・・・というわけだな」

 「そそ、もし冥王星が惑星じゃなく小惑星だったら、ニューホライズン計画はおじゃんになってたかもね〜」

 「ニューホライズン計画?」

 「冥王星は惑星探査機が訪れていない最後の惑星だったの。

 謎に包まれた冥王星の探索計画がニューホライズン計画ね

 これがうまくいったら謎の多い冥王星について詳しいことが分かるかもね〜」

 「まだ近くで見たことがなかったのか」

 「そりゃそうよ。行くだけでも10年近くかかるもの」

 「気の長い話だ」

 「ニューホライズン計画も無事軌道に乗ったことだし〜っと思ったかどうか知らないけど。

 無難な太陽系惑星8個案に落ち着いて冥王星を惑星から外すことになったの。

 まあ、当然よね〜定義を大人の事情で決められるなんてことは本来あり得ないもの。

 普通、定義なんてものは自然淘汰的に決まるものだし〜」

 「そうなのか?」

 「どっかの機関が定義を決めたなんて話聞いたこと無いでしょ?

 ある種の権威が定義を決めるなんて異例な処置よ」

 「それだけ冥王星を惑星から外すということに抵抗があったんだな」

 「今回の決定で教科書も変えないきゃいけないだろし占星術やSF作品なんかにも影響あるわね〜

 長い間惑星として親しまれてきたから冥王星を惑星から外すことに抵抗がある人も多いみたい。

 「そうだろうな。今更冥王星が惑星じゃないと言われても・・・」

 「結局、冥王星が惑星と呼ばれたのは偶然と偶然が重なった結果だったわけ

 ローウェルの計算が間違っていなかったら、

 冥王星を発見したときに軌道予想と離れていたら・・・

 海王星の質量が正確であったなら・・・

 冥王星が二重惑星でなかったら・・・

 冥王星が太陽系の果てになかったら・・・

 冥王星を見つけたのがアメリカ人じゃなかったら・・・

 エッジワース・カイパーベルト天体がもっと早く見つかっていたら・・・

 冥王星は惑星と呼ばれることもなかったかもね〜

 まあ日本語だと惑星は【惑わす星】と書くから、冥王星はまさしく惑星なんだろうけどね♪

 「誰が上手いことをいえと」

 「んじゃ今回はこんなところね〜See you again bye bye 〜♪

 「おんや?私の出番は?」

 

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