
「気を付けぃ! 私は大日本帝国海軍兵学校教官のソフィア・パンタプルグ大尉だ。祖国日本は君ら若者の力を必要としている! わたしの務めは君たちに地獄の戦場を生き抜く術を叩き込むことである! 覚悟しろっ! 春までには一人前の船乗りになってもらうぞ!」
「………」
「質問があるものはいるかっ!?」
「……はい」
「どうしたヴォルフ。何かおかしな点でもあったか?」
「大尉、貴方は何時から日本海軍の教官になったんですか? SS大尉でしょう? それにこれじゃあ本家のパクリそのものです。他のコンテンツの方々は謙遜して『パクリ』を標榜していますがここまで露骨なのはありません」
「気にするな。どうせ誰にもバレやしない」
「バレバレですって」
ぱきゅーんっ!
「…。おっと拳銃が暴発してしまった。怪我はないかヴォルフ」
「ほ、頬に弾が……い、いえ何でもありません大尉」
「というよりまだ本家のパクリが続くの?」
(頬をさすりながら)「大尉、本来ここは日露戦争について語る場所だったのでは? 船乗りは別の方がやってくれるでしょう」
「というより作者は『太平洋戦争のコンテンツを作る』とホラを吹いてませんでしたっけ?」
「ああ、アレは却下だ」
「(゚Д゚ )ハァ?」
「作者もムダに忙しいからだろ」
「というよりやる気がなくなったのでは?」
「車掌さんに先を越されたからだろ」
「『最後に日本が負ける戦争の事を書きたくなくなった』と本人は言っている」
「ま、そういう事にしときましょう」
「日露戦争は1年と短いからな」
ぱきゅーんっ!
「今何と言った!? 『短い』だと? 貴様はそれでも帝国軍人か!!」
「私は米軍海兵隊だが……」
ぱきゅーんっ!
「黙れ!!」
「やっぱり本家のパクリのようですけど?」
「作者も『自称物書き』を名乗る割りに全くオリジナリティが無いわね」
「いいんだよ『自称』だから」
「いいの?」
「作者は『良い物は真似る。それが自らの能力の向上につながる』と思っているからな。『ウリジナルニダ!』と主張しないだけマシって事じゃないか?」
「何で私のほうを見るんですか」
「さあ? どうしてかしらね」
(拳銃を納めて)「日露戦争が短いだと? 山岡荘八御大が執筆された『小説太平洋戦争』全9巻(講談社)に比べれば短いかもしれんが、司馬遼太郎御大執筆の『坂の上の雲』(文春文庫)しかり、児島襄御大執筆の『日露戦争』(文春文庫)しかり、どちらも8巻もあるではないか」
(やはり頬をさすりながら)「小説の巻数じゃないか」
「細かい事は気にするな。さて、そろそろ本題に行こうか。まず、基本となるテキストは『坂の上の雲』とする!」
「……小説がテキストですか? 大尉。せめて同じ小説なら児島氏の物のほうがよいのでは?」
「あれは読んでて頭が痒くなるからダメだ」
「無茶苦茶な事言ってるわね」
「作者の読解能力が不足しているだけでしょう」
「というより大尉『坂の上の雲』は旅順攻撃や明石大佐の工作など、小説だけあって誇張が入りまくりですよ?」
「構わん、わかりやすければよいのだ。その辺に関しては作者が本作の中で可能な限りフォローする」
「暗に『何もしない』と言っているように聞こえるんですが」
「作者もよくわかってないんだろ」
「大尉、わかりやすさなら江川達也氏の漫画『日露戦争物語』(小学館)のほうがよいのでは?」
「アレもダメだ。完結してないから」
「そんな理由かよ……」
「一応筋は通ってるかもしれません」
「単に作者があの漫画を集めてないだけだろ」
「大体江川は『日本海海戦100周年にあわせて漫画でも日本海海戦を描きます』と言っていたくせに何だ現在(平成16年7月)の進行は。これでは期日に日清戦争が終わらないぞ」
「漫画なんてそんなもんですって」
「あの漫画は概ね良作だと思うが現段階で一つだけ我慢のならん事がある。『何故八十九翁の立ちションエピソードを描かなかったのか!』という事だ」
「何それ?」
「主人公の秋山真之の親父さんのエピソードですね。当時の日本は近代化の一策として立ちションを罰金付きで取り締まってたんですよ。立ちション癖のある八十九翁がやってる所で巡査に捕まり、恐縮して罰金を差し出した後、さらに金を出して『もうこれだけの分、さして下され』と言ったという笑い話です。ひょっとしたらこれから描くかもしれませんよ? 先の長そうな漫画ですから」
「……うら若き乙女に『立ちション』なんて言わすなよ。本家から謝罪と賠償を要求されても知らんぞ」
(小声で)「大丈夫、設定上は『乙女』ではないようだから」
「何か言ったか?」
「何か言いましたか?」
「いえなんでもありません」
「ならよし!」
「いい加減脱線止めて本題に行ったら?」
「ふむ、そろそろ本題に入るか。まず、日露戦争の原因は日清戦争にある!!」
「随分短絡的ですね」
「我が偉大なる大日本帝国軍が腐った清国をボコボコにぶちのめしたのが日清戦争だ。……一括りに腐ったというと誤解を招くので清国にも丁汝昌や林泰曾という名将がいた事は付記しておこう。方伯謙みたいなダメダメもいたが。詳しくは伊藤正徳御大著の『大海軍を想う(光人社)』を読め」
「で、清国をぶちのめしてどうなったの?」
「清国との間で結ばれた講和条約が下関条約だ。この条約の一番大事なところは第1条の『清国は朝鮮国の完全無欠なる独立自主の国たることを確認す。因て右独立自主を損害すべき朝鮮国より清国に対する貢献典礼等は将来全く之を廃止しすべし』……平たく言えば『清国は朝鮮の独立を認めろ』だが、今回の授業ではどうでもいい。他に、賠償金を二億両払う、台湾・澎湖諸島・遼東半島を日本に割譲するetcという条件で下関条約が結ばれた訳だが、『遼東半島を割譲』という条件が問題だった」
「遼東半島ってどこ?」
「朝鮮半島と中国本土の間にある半島だ。大連という都市があるところだ。少しは地理を勉強しろ」

(ため息をつきながら)「遼東半島の位置だ。この半島は満州、朝鮮、太平洋、中国の中心にある軍事的要衝だ。だから日本はここを求めた訳だが、これが気に食わなかった国がある。それがロシアだ」
「ロシアも遼東半島が欲しかったと言う事ですね」
「そうだ。ロシアはフランス&ドイツを誘って下関条約締結の6日後に『遼東半島を中国に返せ(#゚Д゚)ゴルァ!』と日本を恫喝した。これが三国干渉だ」
「いくらなんでも『(#゚Д゚)ゴルァ!』とは言ってないと思うが……」
「似たようなものだ。ロシアは『返さなければ戦争だ』と恐喝する。三国はおろかロシア一国にすら勝ち目がない事がわかっていた当時の日本首脳は泣く泣く遼東半島を返還した」
「なんかロシアが正義の味方みたいだけど?」
「19世紀当時の帝国主義真っ盛りの時代では戦争に負ければこのくらいの屈辱を受けるのは当然だ。それ以前にあの赤い帝国(注・当時はまだ赤くない)が正義のはずが無かろう。日本に返却させた遼東半島を『日本から守ってやるから』と舌先三寸で清国を丸め込んで租借した」
「そこまで清国はアホだった訳?」
「ただで租借させるほどアホではない。総理大臣の李鴻章が50万ルーブル、副首相の張蔭桓が25万ルーブルの賄賂を受け取ってロシアに租借させた」
「やっぱりアホじゃん」
「今も昔も賄賂で動くあの国の中身は変わってないという事だ。ロシアだけではなく、ドイツ・フランスもそれぞれ租借地を得、どさくさに紛れてイギリスも九龍半島を借りている。ロシアの甘い言葉に乗って結局多くのものを失う事になったわけだな」
「日本は?」
「日本は福建省を他国に与えない事を約束させた」
「何だ、日本もそんな事をしていたのか」
「当たり前だ。福建省は新たに得た台湾の隣だぞ。そこに訳のわからん勢力が来られてはたまったものではない」

「当然だ。現在の北朝鮮の如く『弱い犬が吠える』ではなく、大国がその軍事力を傘にやりたい放題。当時の日本の対露感情は現在のアメリカに対するアラブ諸国みたいなものだろう」
「がってむ!現在のアメリカと 19世紀のロシアを一緒にするな!」
「似たようなものだからしょうがない。大丈夫、支那、ロシア、アメリカの三国は当分『悪の枢軸・一軍』だろう」
「くっ」
「話を戻すぞ。ロシアの暴挙に対して現段階で戦争を挑んでも勝ち目がない事を知っていた当時の日本首脳は『臥薪嘗胆』を合言葉により富国強兵に努める。それを実現した一人が山本権兵衛『閣下』だ」
「何故『閣下』?」
「作者の趣味だ」
「いい加減ねぇ」
「山本権兵衛、上村彦之丞、黒木為驕A奥保鞏、児玉源太郎、立見尚文、一戸兵衛各閣下が作者がここで強く取り上げるつもりの英傑だ。もっとも作者にそれが出来る力量があればの話だが」
「趣味丸出しね。ところで何で東郷平八郎と秋山兄弟がいないの?」
「メジャーすぎるから」
「おいおい、坂の上の雲がテキストじゃなかったのかよ」
「それはそれ、これはこれだ」
「児玉源太郎だって相当メジャーだと思いますが」
「そうなのか?」
「そうだと思いますけど……」
「児玉閣下は乃木希典のせいで影が薄くなっているフシがあるのでやるというのが作者の意向だ。乃木に関しては後に詳しく触れる……と思う」
「いい加減ですねぇ」
「さっきから話が脱線しまくっているぞ」
「そうだな。ともかく日本は軍事力をつけようと君民揃って一生懸命だった。税金はアホみたいに高くなり、田舎では女子が売られていく有様だ。それでも文句は出なかった。『ロシアをぶちのめそう』ただこれだけを目標に歯を食いしばって耐えていたのだ」
「身につまされる話ですね」
「全くだ。どこぞの平和ボケしている国民に聞かせてやりたい」
「それは自爆してるぞ」
「軍事力というのはほとんど=海軍力だ。日本は海洋国家だからな。日本海軍の力を世界レベルに引き上げたのが『山本権兵衛閣下』だ」
「何やったの?」
「まず日清戦争直前に、大佐の身でありながら海軍のリストラを断行した。当時の日本海軍は維新の功労者というだけで無能なくせに重要ポストについていた奴が多かったからな。薩の海軍と呼ばれたように大体薩摩出身者が重要ポストを占めていた」
「山本権兵衛も薩摩出身のはずですが……」
「それが閣下の偉いところだ。閣下は『藩閥にしがみつけば日本は滅びる』という事がわかっていたのだろう。どこぞの老害とはえらい違いだな」
「どこぞの老害って?」
「山県有朋の事だろ」
「あいつか」
「閣下は上司や先輩の首も容赦なく切った。当然不満が出る。それを押さえ込んだのが当時の海軍大臣、西郷従道だ」
「大西郷こと西郷隆盛の弟だ」
「この名コンビのおかげで日本海軍は日清戦争で勝利した。戦後、さらなる軍拡のためにこの二人は一生懸命になる。ロシア海軍に対抗するために山本閣下が考えたコンセプトが『六・六艦隊』だ」
「八・八じゃないの?」
「それはもう少し後の時代だ。戦艦を6隻、装甲巡洋艦を6隻そろえるというのが目的だ」
「で、それは集まったの? 貧乏な日本が実現できるとは思えないけど」
「そこだ。必死にやりくりしていた海軍予算が足りなくなった。予算の不法流用しか手が無い。万策尽きた山本閣下は西郷に相談する」
「西郷は『山本さん、それは是非とも(軍艦を)買わねばなりません。予算を流用するのです。勿論違憲です。議会で違憲を追及されたら二重橋で腹を切りましょう。二人が死んでも軍艦が出来れば本望じゃないですか』と言った。この英断のおかげで出来上がったのが有名な『三笠』だ」
「今の政治家に見習わせたい話だな」
「西郷は日露開戦の二年前に死んでしまったが、既に西郷の後を受けて海軍大臣を務めている山本閣下が強力なリーダーシップを取る事になる」
「ところで日本海軍を強くしてもそれだけでロシアに勝てるのでしょうか?」
「そこだ、最大の問題は。ところが日本にある国家が味方をしてくれる事になる。当時世界最強の海軍を誇ったイギリスだ」
「あー、あの飯が恐ろしく不味い島国の」
「食べた事あるのか?」
「作者は無い。イギリスに行った事が無いからな」
「相変わらずいい加減ですねえ」
「凄いだろ」
「そこで開き直ってどうする」
「さて『日英同盟』について説明する訳だが、それには1900年に起きた北清事変から説明しなければならない」
「相変わらず前ふりがあるんですね」
「しょうがない。近現代史というのはそういうものだ。本家にもあったが、趣味の世界でやっている古代史などはどうでもいいから学校教育でもっと近現代史を取り上げるべきだ」
「このコンテンツだって趣味でしょ?」
「……」
「あれ? まずい事言った?」
「ダメですよルクスさん。『事実をいうな事実を』って言われちゃいますよ」
「とにかくだ。北清事変について説明する。日清戦争以降の清国はますます国が乱れていた。国が乱れるという事は政府が頼りにならないという事だ。そんな状況で愚民ども……じゃなかった、民衆たちがすがるものがわかるか?」
「ひょっとして宗教か?」
「オブイェークト!!」
「それは違うって……」
「そうだ。宗教だ。しかも清国は日本に敗れた事によってそれまでは『眠れる獅子』と恐れられていたのが『眠れるブタ』とみなされ、先ほど書いたように欧州列強諸国に侵食されている。外国にいいようにされている時にその国民が目覚めるものはわかるか?」
「ナショナリズム?」
「その通り。この時期の清国はナショナリズムを主張するカルト宗教が流行した。それが『義和団』だ」
「彼らの唱えるスローガンが『扶清滅洋』だ。『清を扶けて西洋を滅ぼす』という意味だな」
「この時期の清国に西洋を滅ぼせる力があるとはとても思えないけど、それだけでカルト扱いしていいの?」
「勿論これだけではない。教団連中が布教の時に民衆に言った言葉がある」
「何?」
「『我々は呪文を唱えているから銃弾に当たろうが刀剣で斬られようが死にはしない』だ」
「……」
「……」
「……」
「バカなの?」
「バカか?」
「バカですか?」
「おいおい、ストレートすぎるぞ」
「だってそうとしか言いようが無いじゃない」
「これは電波というにも程が過ぎるぞ」
「黄巾党と同じじゃないですか」
「何? 黄巾党って」
「中国は後漢末期のA.D .184年に民乱を起こした宗教団体ですよ。この乱をきっかけに三国志の英雄が頭角をあらわしたのはマニアな方々には常識だと思います。たしか黄巾党のスローガンが『我々は呪文を唱えているから弓矢に当たらない、刀にも斬られない』だったかと」
「黄巾党のスローガンは『蒼天既に死す、黄天まさに立つべし』だろうが。捏造するなって」
「でもこーゆーことは言ってましたニダ」
「だからコリアンネタはやめろって」
「ちょっとちょっと、じゃあ中国の民衆は1700年前と同じ事を信じてたって事?」
「そうだ。支那の中の人がたかが1700年ぐらいで変われば現在の日本だって苦労はしない」
「それは微妙に論点がずれていると思うけど……」
「話を戻すぞ。このカルト宗教が流行って教団の勢力が大きくなり、実力行使に出る」
「実力行使って?」
「暴動というか民乱だ。暴動を起こした段階で宗教団体というよりテロリストなのはオウム真理教を見ても自明の理だ。この図に乗ったテロ集団はついに政府に対して『外国人を追い出せ
!!』と圧力をかけた。ここで清国政府は取り返しのつかない失策を犯してしまう」
「テロリストの圧力に屈して外国人を追い出しでもしたのか?」
「そんな甘いものではない。義和団が頼りになると錯覚して列強に対して宣戦布告をしたんだ」
「具体的には何処にだ?」
「イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、オーストリア、アメリカ、日本の8カ国だ」
「無謀以外の何物でもないな」
「その通りだ。当初は清国在留の外国軍が少なくて成功したかに見える。というか、武装したテロリストが丸腰の民間人を襲えば結果は明白なのだがな。」
「1900年の春頃から乱が北京、天津に波及してきた。北京の各国公使は事態を重視して5月20日を皮切りに各国の代表による公使会議を開き、何度か清国政府に対して義和団を鎮圧するように共同勧告を行なったが、清国政府が無視したので各国は自衛の措置を取らざるを得なくなった。さらに6月11日には日本公使館書記生杉山彬、6月20日にはドイツ公使ケットレルが殺害され、もはや最終手段をとらざるを得ない状況に陥った」
「腐りきっていた清国政府は列強を舐めていたとしか思えない。『在外居留民の保護』この口実が全ての軍事活動を正当化するのは当時の常識だ。6月21日に宣戦布告を受けた8国は直ちに清国に対して軍隊を派遣する。これが北清事変だ」
「日本も列強の中に加わったのか?」
「そうだ。これは日本が列強諸国と共同戦線を張る初の実戦だ」
「よく認めてもらえましたね」
「近いからという地理的理由が大きい。多数の兵力を動かせるからな。それにロシアに大きなツラをさせたくなかったイギリスの思惑もある」
「列強主力にとって義和団を鎮圧するなど赤子の手をひねるようなものだ。ロシアが歩調を合わせなかったから攻撃延期という事態もあったが、8月14日に北京が連合軍に占領され、各国公使及び関係者は無事解放された」
「なおこの事変中、混乱に乗じた略奪や暴行は目に余るものがあったが、日本軍は規律厳正で、日本軍管轄区域には、保護を求めて各地から大勢の支那人が集まった。ロシアは司令官のリネウィッチ自らが略奪行為に参加していたのと比べると実に対照的だな」
「で、どうなったわけ?」
「各国に賠償金を払う事と各国軍の駐留権を認める事で落ち着いた」
「随分あっさりした内容だな」
「各国がとめどなく要求すると連合の中の人の足並みが乱れそうだったからだ」
「中の人なんていないでしょう」
「北京篭城戦で活躍した柴五郎中佐を筆頭に、この事変で勇敢さ及び軍紀厳正さを示した日本は国際的に認められる足がかりを作った」
「で、これがどうして日英同盟の取っ掛かりになるわけ?」
「慌てるな。まず北清事変の後もロシアは『シベリア鉄道を守る』という理由で満州から兵を引こうとしない。さらに朝鮮に触手を伸ばそうとする。これは日本にとっては非常な脅威だ」
「むう、確かにロシアと近接すると何をされるかわからんな」
「つーか、今も隣接してるけどな。ロシア、支那、半島
etcと何時何処から核兵器が飛んでくるかわからんのに憲法9条を盲信している奴は脳味噌が腐っているとしか思えん」
「その手の話は他のコンテンツの作者の方に丸投げ任せておけ。日本はロシアの南下に脅威を覚えたが『極東の島国を助けてくれる国なんかあるか』とばかりに悲観していた」
「そこで出てきたのが『日露協商論』ひいては『満韓交換論』だ」
「何それ」
「要するに『満州はロシアにあげます。その代わりに朝鮮には手を出さない下さい。そして仲良くしましょう』という考えだ」
「随分虫のいい考えだな」
「だが、ロシアと戦争してボコられるくらいならこっちのほうがマシだ。それにロシアは列強の中でも後発だから『他の列強と比べて手を結びやすい』と考えるのも無理ない」
「日本政府の中では伊藤博文や井上馨と言った文官系の人間がこの説を支持した。対して軍人系の山県有朋や桂太郎、外務大臣の小村寿太郎が唱えたのが『日英同盟論』だな」
「日英同盟なんて実現するのでしょうか」
「そうだな、当時世界最強の海軍国で『光栄ある孤立』と称して同盟を結ばん国だったしな」
「伊藤もそこをついて『日露協商のほうが実現性が高い』と主張した訳だ。ところがイギリスはロシアの南下政策が気に食わない。これが日本に幸いする」
「なんで気に食わないの?」
「数多く持つ中国の利権が侵害されると思ったからだ。そこで北清事変で活躍した日本を利用してロシアを牽制することを思いつく」
「ちょっと待って『利用して』って何よ?」
「本家コンテンツでも言ってるじゃないか。『外交の本質はだましあい』って。当時の有名な風刺画がそれを証明している」


「もっと詳しい事が知りたければ巻末に参考文献をつけておくのでそれを読んでくれ」
「巻末って……どこですか?」
「さぁな。そもそも巻末が出来るのかどうかも怪しい」
「相変わらずね」
「さて、ムダに力を入れて書いたり肝心なところをはしょったりして最初からぐだぐだな訳だが、日英同盟成立めでたしめでたしというところで1時間目はとりあえず終わる。坂の上の雲の中身は影も形も出なかったがな。次回は日露開戦だ」
「早く戦争になぁれ」
「また危険な発言を……つーかそれはドロシー・カタロニア嬢だろうが」
「作者もガンオタねぇ」
「と言っても宇宙世紀シリーズしか見ていないけどな」
「じゃあなんでWネタに走るのよ」
「無駄な知識だけはあるからしょうがない。伝統と言う奴だ」
「伝統ならば仕方ないな」
「見て下さい!」
次回へ続く
休み時間
「最後までパクリかよ……」
「最後じゃない、続く予定だ。ところで何でテッサ総統はリューシーさんのイメージ声優を黒田由美さんにしなかったんだ?」
「引退したからじゃないか?」
「サラの中の人というのはなんか違うだろ」
「ふっふっふ、何を言ってるんです。シャクティがサラの声で『パプティマス様』と言ったらこれ即ち“萌え”じゃないですか」
「ついにシャクティである事を認めたわね」
「……」
「アイゴー! 誘導尋問ニダ! 日帝はやる事が汚いニダ! 謝罪と賠償を要求するニダ!」
「ふっ、詰んだわね」
「ここまでやっていいのか? 本当に本家から謝罪と賠償を要求されても知らんぞ」
「構わん、要求されるのは作者であって俺たちではないからな。作者の意図から反してキャラが暴れだす、嗚呼何と言う素晴らしい世界(自己陶酔)」
「駄目だコイツも……」
「(こっそり)謝罪と賠償は作者でなければこんなオイシイキャラを創造した総統閣下に要求してくれ。もっとも総統閣下に要求したらSSが逮捕しに行くかもしれんがな。その時は可愛がってやるぞ……クックックッ」